あの名曲も生まれた!~山中湖をナッシュビルに~ 山中湖音楽村 Sound Village サウンドビレッジ

みなさん、こんにちは!山中湖のマイアミです。

いつもご視聴、そしてご覧いただきありがとうございます。

今回は富士山から一番近い湖、山中湖村は平野地区にある音楽合宿施設サウンドヴィレッジさんへお邪魔しました。

ヴィレッジ内部の撮影、スタッフさんによる施設案内、代表者の方へのインタビューやレコーディング真っ最中のアーティストさんの生演奏を聞かせていただくなど盛りだくさんの一日となりました。美味しいランチもいただきました。

 

こんなところにこんなスゴイ施設があったなんて!

 

本当に驚くことばかりでした。是非最後までお楽しみいただき今後の皆様の活動に生かしていただければ幸いです。(動画では約8分間にまとめました)

 

まずはサウンドヴィレッジの所在地です。国道413号線、平野の交差点から道志方面へ進み約3.4km(車で約5分)行きSound Villageの看板を右折します。

木々に囲まれた自然豊かな土地。標高は約1030メートル。

カラフルな建物に異国情緒を感じます。




まずフロントへ案内していただきました。

スタイリッシュな受付。営業時間10:00~20:00。

所狭しと入り口に飾られたサイン入りドラムヘッド。窓が大きく開放感があります。

24時間使用可能なコピー・FAXサービス(有料)や電子レンジ、氷、お湯(無料)、カップラーメン販売まで用意されている。

サウンドヴィレッジの始まりは1983年。先代の社長、前田公平氏が米国は音楽の街、ナッシュビルへ訪れた際に、日本でも「大自然の素晴らしい環境の中で音楽作りが出来るような音楽村を作ろう!」と決心しました。

(Nashville Wall Art)

 

「富士山が見えるところにスタジオを作りたい」そんな夢を持っていたのだそうです。それから数年後、偶然この山中湖の土地を見つけました。はじめは掘っ立て小屋一つからスタートしたサウンドヴィレッジが、現在は1030坪にまで拡大し、スタジオのみならずライブホール、宿泊ロッジ、レストラン、バス・ランドリーにいたるまで完備しています。




それでは早速、施設をご紹介していきたいと思います。

ライブホール(45畳)

ライブ以外にもリハーサル、パーティー等使い方いろいろ(土足OK) 。

ライブホールの使い方は様々ですが、学生さんバンドなどが練習した音楽を発表したり、演奏会をしたりするのだそうです。連泊されるお客様が多いなか、週末一泊される社会人バンドのお客様、また最近は女性の利用も増えているのだそうです。

ライブホールの隣、バス・ランドリーを挟んでA/Bスタジオがあります。建物のデザインに統一感があります。

Aスタジオ(16畳)

Bスタジオ(13畳)

この二つのスタジオは中扉で繋がっているため、オープンにして合計29畳の部屋にすることも可能です。

太陽光をたくさん取り入れてくれる大きな窓。こちらのカウンターで一息ついてもよし、キーボードで作業したり、使い方は様々だと言います。

同じ建物の外階段を登ると、2F205スタジオがあります。

正面の窓からは富士山が望めるロケーション。富士山を眺めながら演奏できる広いスタジオです。

こちらのスタジオには楽器・機材のほか、冷蔵庫、電子レンジ、ポット、流し台が用意されており、飲み物を冷やしたり、カップラーメンを食べたりなどの軽食を取ることもできる。




隣接のバスルーム、ランドリーは24時間使用可能。

A/Bスタジオを後にし、一番人気「山中湖スタジオ」へ。

広さはスタジオだけで30畳。その他、客室が4部屋(内2部屋がベッドルーム)+ロフトが付き8名様まで宿泊が可能。

設備内容はIH簡易キッチン、ラウンジ、ユニットバス、洗濯機、TV、CD/Bluetoothスピーカー、冷蔵庫、エアコン、客室のみ床暖房。もはや住めるレベルの充実ぶり。

メインスタジオ(30畳)

客室3(12畳)

ロフト(20畳)

客室4(6畳)

この日レコーディングされていたのはアーティストの小川紗綾佳(おがわさやか)さん(記事の末尾にプロフィールあり)。初のソロアルバムリリースのため、3日間でなんと17曲をレコーディングされている真っ最中でした。

自然に囲まれた環境下での作品作りは特別。作業が夜中まで掛かって睡眠が削られても元気なんですよ、と笑顔で話してくださいました。

お忙しい中、快くインタビュー・撮影にご承諾いただきありがとうございました。(音楽プロデューサー原谷様、アーティスト小川紗綾佳様、プロミュージシャン小山田様)

 

そろそろお腹が空いてくる時間帯になりました。




と、サウンドビレッジの敷地内にあるレストランLake Hillへ連れてっていただきました。

全席45人収容でき、暖炉のあるくつろげるスペースで、富士山の天然水と厳選した素材にこだわっています。

※食事は完全予約制。

親切なスタッフの皆さま。

私たちもご一緒させていただくことになりました。嬉しい!

ご用意してくださったハヤシライスランチ。スープ、サラダ、コーヒー付き。たいへん美味しくいただきました。ご馳走様でした。

奥に見えるのはドラムセット…もしかして、スタッフの演奏もあったりして?

そんなわがままなことを考えてたら、なんと特別に演奏していただけることになりました。

 

渡辺栞菜(わたなべかんな)さんは、サウンドヴィレッジでジャズを学ぶ傍ら音楽活動を行っている。今回は、自身で作曲された「Happiness」をご披露くださいました。

うっとり聞き入ってしまうマイアミ。




カンナさんと一緒にベース・ドラムを演奏してくださったプロミュージシャンの小山田隆様。ダンディズムでありながらとても気さくな小山田さんにインタビューさせていただくことができました。

自らプロミュージシャンでありながらもサウンドヴィレッジで若手育成や音楽指導や相談役、地域の芸術文化の底上げをしたいと精力的に活動してらっいしゃる。その活動は交換留学生のサポートまでと幅広い。ミュージシャンになりたい!と思ったときに真っ先に思い浮かぶのが海外留学だと言う人も少なくないのでは?と思うマイアミ(ややこしいがマイアミは筆者)。そんな中、ニューヨークやジャズ発祥地であるニューオーリンズにいるのと変わりなく、山中湖にいながら音楽を学びスキルを磨いたり果てはミュージシャンを目指せる。また、そんな環境作りをしたいストレートな言葉が印象的でした。

 

代表者である大家昌治社長のお話を伺うことができました。

――本日はありがとうございます。早速ですが、サウンドヴィレッジがどのようにして生まれたか是非教えてください。

大家代表:スタジオ建設を手がけていたソナ工業(現在株式会社ソナ)の社長であった故前田公平が、音響工学博士の豊島政実さんと「ナッシュビルみたいな街が山中湖にあったらいいじゃないか」そんな夢を当時は飲みながら語っていたようです。

(ナッシュビル:アメリカ音楽の聖地。自ら「ミュージック・シティ」と名乗ることからも分かるように、カントリーミュージックをはじめとするアメリカ音楽の中心地でもある。豊島政実さんはビートルズで有名なアビーロードスタジオの音響設計を手がけた。

――大家社長はどのような経緯でサウンドヴィレッジ山中湖にいらしたのでしょうか。

大家社長:大学を出て合宿スタジオ立ち上げに携わっていた時に二人と知り合い、「君も山中湖へ来ないか?」と言われた。1983年頃のことでした。山中湖は景色が良い。富士五湖の中では南アルプスも見え富士山が見える場所はなく大学の頃からこの景色に憧れていたので来てみようと決めました。当初は先輩と二人でスタジオ2つと45人収容のコテージ、食事の用意を任されました。

――都内にいるのと山中湖にいるのと音楽活動に違いはありますか。

大家社長:それはさほど感じない。僕も学生バンドをやりながらライブをやったり、地元でもスカウトを受けバンドをやっていました。そこは音響設備も持っていたし演奏の機会に恵まれました。当時のロックバンドを呼んで対バンしたり、河口湖の富士ロックフェスティバル(現在のフジロックとは違うもの)でワールドロックフェスティバルの一貫として演奏をしたり、時代とともに当時のミュージシャンとの交流もありました。ただ、大学の時のバンドはコンテストに出る志向がありましたので高田馬場へ行ったり、後楽園の遊園地で野外ライブを行ったり、東京理科大学の文化祭や昭和薬科大学で演奏したりもしました。演奏の場としては都内だからどうとか山梨だからどうということはありませんでした。

――山中湖の標高約1000mという自然環境が与える影響を何か感じることはありますか。

大家社長:都内から合宿に来る人の中には製作者として最初はカッコつけてる方もいたりしますが3日間くらいすると純粋になるというか、つっけんどんなトゲが取れて人間としてお互い親しげになります。これは標高1000mのなせる業なのか、ある意味何もないところにピュアな空気とキレイな水があって、それらが副交感神経に良い風に作用しているのではないかと。また積雪で車が動けなくなってしまえば誰かが押して助けてくれる。厳しい自然の中で生活しているからこそ助け合いの気持ちが自然と生まれます。逆に言えば、ほっといてほしいと思って来た人がほっといてもらえないのも面白いところ。ある意味サンクチュアリーです。

――面白いですね。まだまだ話し足りません。

現在は、体に心地よい自然の音、ヒーリング効果のある倍音成分を使って、もともと世の中にあった自然にいきつくようなことに携わっているのだそうです。もっと深くお話伺いたいと思いましたが今回はここまで。

――お忙しい中、あたたかいご対応をしていただき本当にありがとうございました!

どこまでも紳士な大家社長でした。

 

最後に、音楽神社のご紹介です。

サウンド・ビレッジからより多くすばらしい音楽が生まれるように敷地内に建てられました。

実はあの有名なレミオロメンの「粉雪」も、ここ、サウンドヴィレッジで仕上げられました。

 

「山中湖にナッシュビルを」スタジオ建築のプロと音響工学博士、二人の男たちの出会いと夢からはじまったサウンドヴィレッジ。その思いを受け継いだ山中湖の地に、次世代へ音楽文化を残し地域の発展を願うアーティストたちが集っている。

 

山中湖全体がサウンドヴィレッジになる日も遠くないのかもしれない…。いや、もうなっているのかもしれない。そんなことを感じざるにはいられない素晴らしい施設であり文化発信地でした。

 

今回の取材にあたり株式会社サウンドヴィレッジ代表者の大家社長、小山田様をはじめ、施設をご案内してくださった素敵なスタッフの皆様、アーティストの皆様の終始丁寧なご対応に心より感謝を申し上げます。

小川 紗綾佳 – SAYAKA OGAWA –

アーティスト、ソングライター、ピアニスト。

3歳からピアノ、12歳から作詞作曲をスタート。シンガーソングライターとして活動を行いながら作曲家としてCMや番組テーマの制作や楽曲提供を行い、音楽教育や医療・スポーツ界でも
活躍中。作曲家・筒美京平氏から「10年に一人の逸材」と評される。ブルース・ギタリスト
髙谷秀司と音楽ユニット「神雅氣-shinki-」として3枚のアルバムをリリース。ヨーロッパ・インド・アジア各国など海外公演も多数。NHK Eテレ音楽教育番組「ムジカ・ピッコリーノ」のヒロインを務めた斎藤アリーナのサポートや、2フルート+1ピアノ女性3人ユニット 「三人楽器」を結成。2019年秋、自身が作編曲した「Midnight Blues」をデジタルリリース。2020年初のソロアルバムリリース予定。

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株式会社サウンド・ビレッジ

〒401-0502 山梨県南都留郡山中湖村平野1282-17
Tel 0555-65-7213 Fax 0555-65-8467
Mail:info@soundvillage.co.jp

サウンドビレッジ

 

 

 

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